カツオドリ科(カツオドリ目)の鳥類 Sulidae, Suliformes
カツオドリという名の鳥をご存知でしょうか。あまりなじみがないかも知れませんが,ちょっと気になる和名ですよね?
カツオドリ科の鳥類は世界で9種おり,熱帯〜亜熱帯に分布しています。日本からはこれらのうち4種の記録があり,伊豆諸島,南西諸島,小笠原諸島の離島で繁殖しています。魚食性で,上空からトビウオなどを見つけると,翼をたたんで急降下して捕らえます。この「捨て身」の餌採りのために,この科の種は独特の形態をしています。体は細長い紡錘形で鼻はふさがっており,顔内部には気嚢(きのう)と呼ばれるクッションを持っています。餌を捕るときには群れで行うことがあり,漁師が魚群探知に使うことからカツオドリ(鰹鳥)という和名がつきました。
従来の分類体系ではコウノトリ目に位置づけられていましたが,近年の研究により,カツオドリ目が新設されました。