モツキヒトエグサ科 (アオサ目)の海藻 (Kornmanniaceae, Ulvales)

 モツキヒトエ,漢字で書くと「藻付き一重草」となるでしょうか。その名の通り,一層の細胞列からなる薄い体で,他の海藻や海草の体上に着生しています。日本からは1種が知られており,北日本に生育しています。
 内部形態の特徴から,本科はしばしばヒトエグサ科(または属)として扱われることもありましたが,ヒトエグサ科の本体が配偶体であるのに対し,本科の本体は胞子体です。
標準和名 モツキヒトエグサ 
学名 Kornmannia leptoderma (Kjellman) Bliding
(種小名の由来) 薄い皮
国内の分布 本州太平洋岸北部,北海道,北太平洋,北大西洋,北極海,朝鮮半島における海草スガモの体上
コメント 内部形態の似るヒトエグサ類と酷似していますが,本種は通常,海草のスガモに着生しているために区別可能です。ヒトエグサ類よりも体色が濃いイメージがあります。
似ている種 ヒトエグサ類は全形が似ていますが,通常は岩上着生です。体色は本種より薄く,多少べたべたした手触りです。また,ヒトエグサは水温が上がる夏期には藻体が見えません(胞子体は微視的なので)。
標本のデータ 北海道釧路市 2003年7月28日  ※基質のスガモとも打ち上げ藻体。