カモ科(カモ目)の鳥類 Anatidae, Anseriformes その3
カモはさらに体形や餌の採り方などから,便宜上「淡水ガモ類」「海ガモ類」「アイサ類」に分けられています。ここではアイサ類と家禽,雑種について紹介します。
アイサ類とは淡水ガモと海ガモの中間的な性質をもつグループです。生息域は主に淡水ですが,脚が体の後方についており,歩くのが下手で,飛び立つときには助走が必要です。食性は肉食性で,潜水によって魚を捕らえて食べます。獲物を離さないよう?嘴は細長く,先がかぎ状に曲がっています。非繁殖羽(=エクリプス)と繁殖羽の差が顕著です。カワアイサは国内で繁殖しますが,残りは冬鳥または迷鳥です。
カモ科の鳥類は近縁種間でしばしば雑種を作ります。オスの場合は両親の体色を受け継ぐことがあり,ユニークな配色の個体が見つかることもしばしばです。メスの場合は両親の体色が必ずしも目立つものではなく,片親や両親が判別不可能なこともあります。雑種の個体が新種として記載された例もあります。野外で出会えた雑種の写真はこちらをどうぞ。※現在非公開です。
カモ科の鳥類は食用その他の目的でかなり古い時代から家禽化されています。動物園でもおなじみのアヒルやガチョウがこれにあたり,マガモなどを家禽化したものがアヒル,ガンを家禽化したものがガチョウです。世に言うアイガモはアヒルとマガモの交雑種を指します。