モズ科(スズメ目)の鳥類 Laniidae, Passeriformes
「ギュンギュン,ギチギチギチギチ・・・」,モズの高鳴きは季語にもなっており,この声を聞くと秋の到来を感じる方もいらっしゃるかと思います。都市部でも比較的多くの個体を観察できるので,モズは冬場,割と身近な野鳥の1種かと思われます。
モズ科の鳥類は世界でおよそ70種おり,南米,オーストラリア以外の大陸に分布しています。日本からはこれらのうち8種が記録されており,冬鳥または夏鳥,一部は迷鳥となっています。動物食性で昆虫や小動物,ホオジロぐらいの大きさの鳥類を捕食します。肉を引きちぎるのに適したしっかりした嘴,鋭い爪など捕食に適した体形で,俗に「小さな猛禽」と呼ばれます。獲物は枝先や有刺鉄線などに串刺しにする性質があり,これを「はやにえ」といいますが,その形成理由はよくわかってはいません。